目次


新郎新婦の9割が引出物の贈り分けを実践
結婚式に来てくれたゲストへ感謝の気持ちを込めて贈る物として引出物、プチギフトがあります。結婚式を行ったカップルの約9割が引出物の贈り分けをしていると回答しています。贈り分けとは、ゲストによってプレゼントの種類を分けていることです。
ご祝儀を渡してそのお返しの意味でも捉えられる引出物には縁起物が必ずもらえると思っているご年配の人も多いのが現実です。しかし、若い世代の人たちは結婚式に出席して縁起物をもらうより実用的な物をもらった方が嬉しいといったデータも出ており、ゲストによって引出物を変える、贈り分けをしているカップルが増えているようです。
結婚式の引出物贈り分けは4パターンが平均
平均:4.0パターン(10年 3.7パターン⇒16年 4.0パターン)
- 2パターン 21.5%(10年 32.3% -10.8ポイント)
- 3パターン 39.2%(10年 38.4% 0.8ポイント)
- 4パターン 14.1%(10年 12.5% 1.7ポイント)
概要:2015年4月~2016年3月に挙式、披露宴・披露パーティを実施したカップルに対し、「贈り分け」について/ 郵送式調査/実施日:2016年4月22日~6月6日
だいたいの引出物の相場やゲストが欲しい物、年代別の結婚式の常識をリサーチしておけば満足してもらえるプレゼントになることでしょう。
引出物とは
引出物とは、結婚式やお祝い事で招待されたゲストに渡される贈呈品です。結婚式の場合は、メインの引き出物(記念品)と引菓子、プチギフト、縁起物などを言います。引出物の数は、割り切れる数字は縁起が悪いといった理由から奇数がいいと言われています。また、地域によっては引出物の慣習があり新郎新婦の出身地によって異なることがあるので知っておくといいと思います。
地方によって異なる結婚式引出物の慣習
〇北海道
引菓子の習慣はなく引出物だけをプレゼントします。北海道では、結婚式の披露宴が会費制が多いため引出物の相場が会費の15%と言われています。
〇東海地方
最低でも3品贈るのが礼儀と言われています。メインの引出物、引菓子、名披露目(なびろめ)。メインの引出物と引菓子は、両家からのもので熨斗(のし)には両家の苗字が書かれます。
名披露目(なびろめ)とは、1名1,000円~1,500円程度の予算で、新郎新婦からのもので熨斗(のし)には新郎新婦の名前を付けた引出物のことです。最近では、タオルやカトラリー、アロマグッズなどが選ばれるそうです。
〇新潟
引出物、引菓子、籠盛り、松の葉の4点です。
籠盛りとは、結婚式に参加しないご家庭で待っているご家族へのお土産のことです。日持ちするハムやパスタなどの食品をカゴに詰めて贈ります。松の葉とは、「松の葉にも包めないささやかな贈り物」のような理由で付けられたようですが、鰹節やタオル、スプーンなど新郎新婦の名入りで名刺代わりに贈るそうです。
地域によって結婚式の引出物の贈り方がこんなにも違うのです。贈り分けを考える前にお互いの出身地の慣習を調べてみるところからスタートしてみるといいと思います。その次に贈り分けをするとスムーズに進むはずです。
選ぶ際のポイント
~引出物(記念品)編~
上記「ゼクシィ結婚トレンド調査2016」結果より引出物を選ぶ際の重視点上位3位は以下の通りです。
- 1位実用的であること
- 2位好き嫌いが分かれない無難な品であること
- 3位持ち運びが便利であること
引出物の相場
引出物の相場は披露宴のお料理代の半額~3分の1が目安といわれているようです。最近は、1人当たりの婚礼料理の平均額は、15,000円でしたので5,000円~7,500円が目安になります。ご祝儀の金額に比例して引出物の額を決めるのも一般的なようです。多く頂けるであろう親戚や上司には目安よりも高めに、友人たちには目安よりも低めに設定した額の引出物を渡すようです。
~引菓子編~
引菓子とは、引出物と一緒に結婚式に参加してくれた人に贈るお菓子のことです。引き菓子は、バームクーヘンや紅白まんじゅうといった縁起のいい物が選べれるようです。昔からバームクーヘンが人気の理由は「幾重にも重なった年輪のように、夫婦がいつまでも一緒にいられますように」との願いが込められているからだそうです。
最近人気の和装婚の引菓子には、金平糖がおすすめです。
引菓子の相場
引菓子の相場は1,000円~1,500円です。夫婦や家族で結婚式に参加しているゲストに対しては夫婦単位、家族単位で1つで渡すのが主流です。ゲストの人数の約8割の数で予算を立てるといいでしょう。
引菓子を選ぶ際のヒント
- 日持ちする
- 小分けになっている
- ゲストの年齢に合っている
- 定番品
- 人気のある特別
- 新郎新婦にゆかりのある品
~プチギフト編~
プチギフトとは、披露宴が終了しゲストが退場する際に出口で新郎新婦が手渡しで参加してくれた1人1人に感謝の気持ちを伝える際に手渡すものです。
プチギフトの相場
プチギフトの相場は、300円~500円です。ドラジェやクッキー、チョコレートなどが一般的で、食品以外では入浴剤や紅茶などをプレゼントするようです。新郎新婦2人の写真がパッケージになったミニチョコなどのお菓子や歯科衛生士さんの新婦さんからのおすすめの歯ブラシがプレゼントされたりとオリジナリティを演出できるのもプチギフトの魅力です。
贈り分けのパターン

- 同じ品物で金額に差をつける
- 品数で差をつける
- 内祝いで贈り物を贈る
- 男女で分ける
- 家族構成で分ける
1.同じ品物で金額に差をつける
もらって嬉しい引出物の第1位はカタログギフトといったデータがあります。ありがたいことにカタログギフトは、金額によって選べる商品です。カタログギフトは、3,000円、4,000円、5,000円、10,000円といったコースが用意されています。(商品によって500円単位になっている場合もあり)
金額でプレゼントを贈り分けするのは、あまり聞こえがよくないかもしれませんが、頂くご祝儀のお礼は、日頃お世話になっている感謝の気持ちも含まれるので親戚や家族、会社の上司には少し高価な引出物を贈り分ける方が多いです。
2.品数で差をつける
品数で差つける場合の贈り分けの4パターンは以下が定番です。
- 引出物、引菓子、縁起物
- 引出物、引菓子
- 引出物、引菓子、プラスワンアイテム
- 引出物のみ
縁起物には、かつお節、昆布、うどん、お赤飯、鯛めし、紅白まんじゅうなどがあります。こちらは、年齢やゲストとの関係性によって含むか含まないか贈り分けするようです。
プラスワンアイテムとは、金額調整をしたい時に引出物の他にもう1品プレゼントできるプチ価格のプレゼントです。1,000円~1,500円の価格帯の商品が多く今治タオルや少しリッチな紅茶などプレゼントでもらったら嬉しいものを追加することでゲストに特別感を感じてもらうというのがポイントのようです。
3.内祝いで贈り物を贈る
結婚式後にご祝儀を開封してみると、意外なことに、とある人から予想以上のご祝儀を頂いてしまったなんてこともあると思います。そのようなときには、後日内祝いでプレゼントを贈るのが一般的です。結婚式後、ハネムーンに行く予定がある方であればハネムーンのお土産を渡すのもおすすめです。これも後日談の贈り分けのパターンに入ります。
4.男女で分ける
友人や会社の同僚には、男女で贈り分けしてプレゼントするのも人気のようです。
5.家族構成で分ける
- 1人暮らしのシングル
- 夫婦ふたり世帯
- 子どものいるファミリー
ゲストの家族構成によって生活習慣や日常使用する物も異なります。家族構成で贈り分けするなら生活スタイルに合わせた実用性のあるものを選ぶのがベスト。引出物は、ゲストへ感謝の気持ちを伝える品なので喜んでもらえるプレゼントという点にポイントをあてじっくり吟味しましょう。